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eremo phila nivea

(砂漠に咲く花)If you can dream it, you can do it.

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現代パロです^^ ミカサとアニが社会人+同期で、アニたんはミカサの事が苦手です。

ちなみにシリーズモノにする予定ですにょ★

拍手[8回]

仕事終わりの金曜日、所謂、花金。 私は仕事を定時に終わらせ、いつも行く居酒屋でお酒を飲む。

明日、休みのお蔭で今日は時間を気にすることなく、私はビール、三杯と珍しく白ワインなんかを飲んでいる。

カウンターに座り、がやがやとした雰囲気の中、私は一人、静かに飲むのが好きだった。

時たま、物珍しそうに男の人がアルコールをまといながら近寄ってくるもため息を吐き、無言で見つめるとすぐにそれらは口の端を変に歪ませ、私から離れていく。

正直、ほっといて欲しい。

でも、そういう事をする度に「アニさん、綺麗なのに勿体ないですね」と顔馴染みの店長さんにからかわれるのだ。

私はその度に苦笑いしてしまう。

白ワインを飲み終え、腕時計に目を落とすといつの間にか23時をとうに過ぎていた。

私は女性の店員さんを呼び、お会計をする。少し、酔いが回ってきているのか足元がおぼつかない。

きっと、ワインを飲んだからだろうと財布からお金を取り出す際に私は薄ぼんやりと思った。

「ありがとうございましたぁー」と私より若い店員さんが語尾を上げ、見送ってくれる。

今は夏で、店を出た瞬間、焼き鳥の香りに混じりながらも夏の匂いがする。

私はタクシーに乗ろうとゆっくりと歩く。 今日は金曜日でタクシーなんてすぐ捕まるだろう。

私は顔を赤らめている人達と何度もすれ違う。 顔は違えど皆、嬉しそうに大きな声ではしゃいでいる。

ふと、真っ白い明りが目につく。 コンビニだった。

私は誘われるように中に入る。コンビニの中は外とは違い、涼しい。

私は奥のガラス扉からミネラルウォーターを1本、取り出しレジに並ぶ。

私の前には男性が一人並んでいた。 待っていると、誰かに見られているような気がした。

その方向を見ると、長身で黒髪の女性がこちらを見ていた。

「ミ、ミカサ・・・・」

その手にはうまい棒(コーンポタージュー)が2本、握られている。

確認した瞬間、本当はUターンしてコンビニから出ていきたかったものの会計を終えた男性が私の横をすり抜けていく。

「いらしゃいませ」と男性店員が疲れた顔をしながら、私に会計を告げる。

「あ、そちらの商品もですか?」と私たちの視線に気が付き、彼女を見ると「お願いします」とペットボトルの隣にそれを置く。

彼女の行動に目を見開き、私は「違います」と言いそうになったが、止める。

なんとなく、大人気ないような気がしたから。

会計を終え、商品を手渡す私にミカサは財布を取り出す。

私は「いいよ、数十円だし」と彼女を制して、路地へと向かう。

足早に歩く私にミカサが「どうして、ここにいるの?」と質問する。その声に抑揚は無かった。

私はぴたりと止まり、「言う必要、あるの?」と返した。

舌先が何故か、びりびりした。

ミカサは何も言わず私の前に回り込み、顔を近づける。

そして、仰け反った私を見ながら「ああ、アルコールの匂いがする・・・」と呟いた。

身体の熱が一気に爆発したかのように、熱くなる。

「・・・・・飲んできたからさ」 睨みつけるように言い放つ私。

水なんか飲まなくても酔いは覚めてしまっていた。

「・・・・家、この辺だった?」

「え・・・いや、コンビニ寄ったらタクシーに乗るつもりだったから」

この終わらなそうなやり取りに私はうんざりしていた。

嗚呼、なんで私、こんな話をしているんだろうか。

彼女は表情も変えずに私を見ている。

「なら、うちに来ない?」

「は?」

聞き間違いだろうか、私は彼女の顔を眺めた。

でも、ミカサは何も言ってはくれなかった。 

ただ、私の言葉を待たずに私の腕を掴み、「こっちだから」と強引に歩き出すのだった。

ミカサのマンションは歩いて15分くらいの場所にあった。

全て、オートロックでミカサは入る際に暗証番号を三回、入力していた。

エレベーターに乗り、連れてこられた部屋は余計なものが何一つなくて、全て綺麗に片づけられていた。

むしろ、モデルルーム並みに必要最低限のものしかなくて、本当に生活しているのかと思った。

だけど、お風呂を借りた時に私は洗面台に歯ブラシが二つ、置いてあることに気が付いた。

青いコップに真新しい歯ブラシが入っていた。

朝、トイレに起きるとミカサが黒い大きめのソファーに薄手の毛布をかけて寝ているのが見えた。

「・・・・・おはよ、よく眠れた?」

私の音に気が付いたのか、もぞもぞと起き上がる。髪ははねて、ぼさぼさになっていた。

「なんで・・・ソファーで寝てるの?」彼女の質問に答えず、私は彼女を見つめる。

「ベッドが一つしか、無いから」

話が違う。

「昨日、布団が別にあるから大丈夫って言った」

ミカサは私の詰問にも表情を変えようとはしなかった。

「・・・・貴女を困らせたくなかった」

意味が解らない。いつだって、彼女の行動は私には理解できない。

「なら、最初から、誘わなければ良かったじゃない」

わずらわしそうに私は言う。関わるのがもはや、めんどうでしかない。

「解らない。でも、何故か・・・・一人で帰らせたく、なかった」

「なっ・・・・」

そう言って私を見る彼女の目がひどく真剣で熱かった。

だからこそ、私は視線を下に落としてしまったのだった。

-----------------------------------------------------------------------------------------Fin

珍しく、プロットを立てて真面目に書き上げました!!

気まぐれで書いたんで続編はいつとかは言えませんwwww





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