eremo phila nivea
(砂漠に咲く花)If you can dream it, you can do it.
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好きだから、ただ、触れたくて。 でも、君の気持ちなんて僕には解らなくて。
ずっと、確かめたくて仕方がなかったんだ。
ねぇ、ライナー、君は僕を・・・・・
「なぁ?ベルトルト・・・・」
俺は隣に座っているベルトルトに話しかけた。でも、あいつは俺の言葉なんて聞いていないような顔をして、高速バスから見える変わりようのない景色をただ、見ている。
「おい!酔ったか?」
ベルトルトの肩を俺は乱暴に掴んで問いかける。すると、驚いた顔をしてベルトルトは俺の顔を見た後、すぐにふにゃりと笑うのだった。
「ごめん、大丈夫だよ」と言いながら。
「そうか。ところで、今日はどこに泊まるんだ?」
「えーと、普通のビジネスホテルかな。ぎりぎりに予約したから、狭いかもしれない」
「まぁ、一泊だし大丈夫だろう。おっ、高速降りたな」 そう言って俺はベルトルトに飲みかけのペットボトルを手渡す。
一瞬、ぽかんとしたあいつに「そういえば、二時間くらい何も飲んでなかったろ?」と強引にそれを押し付けた。
そして、俺達は一泊にしては大きい荷物を持ちながら、ホテルのフロントでチェックインを済ませ、エレベーターに飛び乗る。
あまり遠出しない俺には友人とホテルに泊まるという些細な経験でさえ、楽しくて仕方がなくて、エレベーター内に貼っているレストランやバーの紹介文を見つけ、独り言のように「これ、美味そうだな」なんて呟くのだった。
俺はそういえばと横目で何も反応しない友人を見ると、表情が強張っているように見えた。
「・・・・・どうしたんだ?」
「え?べ、別に・・・・」とベルトルトは俺から視線を逸らし、床の一点を見つめてしまう。額には汗が浮かんでいる。
俺はその意味がその時は解らなかった。でも、それは部屋にたどり着いた瞬間に解ってしまうのだった。
がちゃりとドアの鍵を開け、先に俺が部屋に入り、ベルトルトが遠慮気味にその後ろを続く。
中はとても狭かったが部屋の大小の相場が解らない俺には特に問題なかった。
ただ、俺には奴に聞きたいことがあった。
俺は振り返り、冷や汗をかいているであろう友人に問いかけた。
「なぁ・・・・・ベルトルト、なんで、ベッドが一つしかねぇんだ?」と。
「えっ、えーと・・・・その・・・・な、なんとなく?」思いついたように背の高い友人が目を泳がせながら言う。
なんとなくで野郎同士が同じベッドで寝なくちゃいけないなんていう話があるのだろうかと思ったが、まぁ、仕方ない。
ため息を吐きながらも、俺は「ベルトルト、お前、奥な?」とだけ言う。
「う、うんっ!!」 図体が大きいくせにベルは子供のようにはしゃいでいた。
「でなー?あん時、俺はこう、エレンに言ってやったんだよ」
観光を一通り終え、俺らはホテルの狭い部屋に籠って、コンビニで買ったつまみやら、酒を飲んでいた。
ビール片手に俺は熱弁していた。飲めば飲むほど、呂律が回らないのはきっと気のせいではない。
頬も熱く、体もアルコールによって熱せられていた。
ちなみに俺は部屋に置いてある椅子に座り、ベルトルトはベッドの上に腰かけている。
見れば、眠そうな顔をしながら、俺の話を「うん、うん」と聞いている。
「エレンはな、俺に言わせれば、理想論ってやつだ。所謂、正義とか悪とか、きっちりしてねぇと気が済まないタイプなんだよな。世界はそんな、単純じゃねぇのに」
白熱すればするほど、声が馬鹿みたいに大きくなる。
「ライナー・・・・」 うんうん聞いてるだけだったベルトルトがトロンした目をしながらも俺の名を呼ぶ。その声には何かが含まれているように思えた。
はっとして、俺は口癖のように「すまなかった」と謝る。
すると、ベルトルトが俺の手を急に引っ張り、無抵抗だった俺はベルトルトの腕の中にすっぽりと納まってしまった。
いきなりの出来事に俺は固まってしまう。 なんだんだなんて思えば思うほど、ベルの心臓の音が聞こえ、その事実に自分のが確実に早くなっていくのを感じる。
(お、落ち着けよ、俺の心臓・・・)俺は向かいあっているベルトルトの顔を見ないように努めた。
この赤さはアルコールのせいだけでは無いと俺は気づいていた。
(やべぇぞ・・・・こんな顔、こいつに見せられねぇ・・・)意識すればするほど早くなっていく音が自分から聞こえる。
(てか、なんで何も言わないんだ・・・・?)
意を決して、ベルトルトを見ると、俺を抱きしめながら、すぅすぅと寝息を立てていた。
(なっ・・・・・?)目を見開きながらも、俺は冷静に考える。
(寝てるんだったら、このまま、この手を外しちまえば、いい)俺は力一杯、抵抗を試みる。
(んー・・・・・んー・・・・あれ、嘘だろ・・・外れねぇ!?)
力を緩め、ベルトルトの寝顔をちらりと見る。明らかに起きる気配は無い。
(嘘だろ・・・・こんな状態じゃ、寝れねぇ・・・・てか、朝までこのまま、なのか・・・・?)
「まさか、だろ・・・・」 このまま、一睡もしないなんて嫌だ。
(戦士として、最善を尽くすまでだ。今、ここで決める!!!)
俺は呼吸を落ち着かせ、ベルトルトの耳に息をふぅと吹きかける。
その瞬間、びくりとベルトルトが震え、潤んだ目で「ラ、ライナー・・・・・?」と静かに呟いた。
ただ、それだけの事なのに、俺は呼吸をすることを忘れてしまっていた。 そして、すぐに我に返る。
「・・・・・・馬鹿野郎、もう、寝るぞ」俺はそう言って、ベルトルトに背を向けて、横になる。
目を閉じ、寝る体制を取ったものの、今日は何故か眠れそうになかった。
Fin むしろ、もう、終われってな。
ずっと、確かめたくて仕方がなかったんだ。
ねぇ、ライナー、君は僕を・・・・・
「なぁ?ベルトルト・・・・」
俺は隣に座っているベルトルトに話しかけた。でも、あいつは俺の言葉なんて聞いていないような顔をして、高速バスから見える変わりようのない景色をただ、見ている。
「おい!酔ったか?」
ベルトルトの肩を俺は乱暴に掴んで問いかける。すると、驚いた顔をしてベルトルトは俺の顔を見た後、すぐにふにゃりと笑うのだった。
「ごめん、大丈夫だよ」と言いながら。
「そうか。ところで、今日はどこに泊まるんだ?」
「えーと、普通のビジネスホテルかな。ぎりぎりに予約したから、狭いかもしれない」
「まぁ、一泊だし大丈夫だろう。おっ、高速降りたな」 そう言って俺はベルトルトに飲みかけのペットボトルを手渡す。
一瞬、ぽかんとしたあいつに「そういえば、二時間くらい何も飲んでなかったろ?」と強引にそれを押し付けた。
そして、俺達は一泊にしては大きい荷物を持ちながら、ホテルのフロントでチェックインを済ませ、エレベーターに飛び乗る。
あまり遠出しない俺には友人とホテルに泊まるという些細な経験でさえ、楽しくて仕方がなくて、エレベーター内に貼っているレストランやバーの紹介文を見つけ、独り言のように「これ、美味そうだな」なんて呟くのだった。
俺はそういえばと横目で何も反応しない友人を見ると、表情が強張っているように見えた。
「・・・・・どうしたんだ?」
「え?べ、別に・・・・」とベルトルトは俺から視線を逸らし、床の一点を見つめてしまう。額には汗が浮かんでいる。
俺はその意味がその時は解らなかった。でも、それは部屋にたどり着いた瞬間に解ってしまうのだった。
がちゃりとドアの鍵を開け、先に俺が部屋に入り、ベルトルトが遠慮気味にその後ろを続く。
中はとても狭かったが部屋の大小の相場が解らない俺には特に問題なかった。
ただ、俺には奴に聞きたいことがあった。
俺は振り返り、冷や汗をかいているであろう友人に問いかけた。
「なぁ・・・・・ベルトルト、なんで、ベッドが一つしかねぇんだ?」と。
「えっ、えーと・・・・その・・・・な、なんとなく?」思いついたように背の高い友人が目を泳がせながら言う。
なんとなくで野郎同士が同じベッドで寝なくちゃいけないなんていう話があるのだろうかと思ったが、まぁ、仕方ない。
ため息を吐きながらも、俺は「ベルトルト、お前、奥な?」とだけ言う。
「う、うんっ!!」 図体が大きいくせにベルは子供のようにはしゃいでいた。
「でなー?あん時、俺はこう、エレンに言ってやったんだよ」
観光を一通り終え、俺らはホテルの狭い部屋に籠って、コンビニで買ったつまみやら、酒を飲んでいた。
ビール片手に俺は熱弁していた。飲めば飲むほど、呂律が回らないのはきっと気のせいではない。
頬も熱く、体もアルコールによって熱せられていた。
ちなみに俺は部屋に置いてある椅子に座り、ベルトルトはベッドの上に腰かけている。
見れば、眠そうな顔をしながら、俺の話を「うん、うん」と聞いている。
「エレンはな、俺に言わせれば、理想論ってやつだ。所謂、正義とか悪とか、きっちりしてねぇと気が済まないタイプなんだよな。世界はそんな、単純じゃねぇのに」
白熱すればするほど、声が馬鹿みたいに大きくなる。
「ライナー・・・・」 うんうん聞いてるだけだったベルトルトがトロンした目をしながらも俺の名を呼ぶ。その声には何かが含まれているように思えた。
はっとして、俺は口癖のように「すまなかった」と謝る。
すると、ベルトルトが俺の手を急に引っ張り、無抵抗だった俺はベルトルトの腕の中にすっぽりと納まってしまった。
いきなりの出来事に俺は固まってしまう。 なんだんだなんて思えば思うほど、ベルの心臓の音が聞こえ、その事実に自分のが確実に早くなっていくのを感じる。
(お、落ち着けよ、俺の心臓・・・)俺は向かいあっているベルトルトの顔を見ないように努めた。
この赤さはアルコールのせいだけでは無いと俺は気づいていた。
(やべぇぞ・・・・こんな顔、こいつに見せられねぇ・・・)意識すればするほど早くなっていく音が自分から聞こえる。
(てか、なんで何も言わないんだ・・・・?)
意を決して、ベルトルトを見ると、俺を抱きしめながら、すぅすぅと寝息を立てていた。
(なっ・・・・・?)目を見開きながらも、俺は冷静に考える。
(寝てるんだったら、このまま、この手を外しちまえば、いい)俺は力一杯、抵抗を試みる。
(んー・・・・・んー・・・・あれ、嘘だろ・・・外れねぇ!?)
力を緩め、ベルトルトの寝顔をちらりと見る。明らかに起きる気配は無い。
(嘘だろ・・・・こんな状態じゃ、寝れねぇ・・・・てか、朝までこのまま、なのか・・・・?)
「まさか、だろ・・・・」 このまま、一睡もしないなんて嫌だ。
(戦士として、最善を尽くすまでだ。今、ここで決める!!!)
俺は呼吸を落ち着かせ、ベルトルトの耳に息をふぅと吹きかける。
その瞬間、びくりとベルトルトが震え、潤んだ目で「ラ、ライナー・・・・・?」と静かに呟いた。
ただ、それだけの事なのに、俺は呼吸をすることを忘れてしまっていた。 そして、すぐに我に返る。
「・・・・・・馬鹿野郎、もう、寝るぞ」俺はそう言って、ベルトルトに背を向けて、横になる。
目を閉じ、寝る体制を取ったものの、今日は何故か眠れそうになかった。
Fin むしろ、もう、終われってな。
なにこれ、甘くないし、中途半端な感じ(苦笑) 難しいな、ベルライww
私的にはベル→ライなんだけど、段々と意識していくライナーってのが書きたかったの・・・・
結局、潜在意識的にライナーもベルさんが好きな感じなんすよ。
てか、ギャグよりで書きたかったのになんか、重い、かな(苦笑)
お粗末さまでした!!! 次回があるかは、謎!!!←
やっぱり、ユミクリの方が書きやすいわ^^
私的にはベル→ライなんだけど、段々と意識していくライナーってのが書きたかったの・・・・
結局、潜在意識的にライナーもベルさんが好きな感じなんすよ。
てか、ギャグよりで書きたかったのになんか、重い、かな(苦笑)
お粗末さまでした!!! 次回があるかは、謎!!!←
やっぱり、ユミクリの方が書きやすいわ^^
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