eremo phila nivea
(砂漠に咲く花)If you can dream it, you can do it.
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あんたが急に私の名を呼んで「しりとりをしよう」なんて馬鹿みたいな事、言いだした。
呆れながらも私は断るつもりだった。
でも、あんたの顔がなんだか嬉しそうだったんで、珍しくのっちまったんだ。
「で?」
「・・・・で?」
ミカサが首を傾げた。
「だから・・・どっちから始めるんだって聞いてるんだよ」
苛々する。
そして、どうしてこんなにも彼女に苛立つのか知らない自分にさえも。
「嗚呼・・・そんな事。アニ・・・女の子がどっちからヤるなんて、言ってはいけない」
「・・・・は?あんた、何て?」
呆れ顔の私にミカサはなおも言葉を続ける。
正直、うっとおしい。
「だから・・・アニは下で・・・私は上。これはミカアニである以上、聞くまでもない話」
「はい?あんた、何言って・・・・?ちょっ!?」
体がぞくりとした。何故ならミカサが私のお尻を優しく撫でているから。
「ばっ、何して・・・」
私が彼女の手を掴むとミカサは一瞬、残念そうな顔をした。
不意に心が奪われた気がしたけど・・・そんな顔は絶対、してやんない。
「くっ・・・あんた、今・・・何した?」
私はミカサを睨みつける。
「アニの適度に硬いお尻の肉を堪能していた。これが本当のしりとり・・・なんて」
詰め寄る私にミカサは真顔で言い放つ。
私は雷に打たれたようにぴたりと止まり、その発言に目を見開くしかなかった。
嗚呼、馬鹿だ、こいつは。
「ミカサ、これ以上やったら・・・蹴るよ?」
「別にしたいならすればいい・・・でも・・・怒っているアニの顔もそそる・・」
「なっ・・・何言って・・・そういう事はエレンにでも言ってやれば・・・?」
「何故、ここでエレン?」
私は彼女の声にいままでと違う何かがあることに気が付いた。
「何故って・・・あっ・・」
顔をそむけたのに彼女は私の顎を掴み、無理やり目を見つめさせる。
「アニ、ちゃんと答えて?」
その目は静かに怒っている。
私はいつの間にか、無表情に近い彼女の喜怒哀楽をある程度、理解していた。
私はミカサをそんなにも見ていたのだろうか?
解らない、そんな事。
動揺し、黙ったままの私にミカサは同じ質問を繰り返した。
目は鋭さを増し、さっきまでの優しさは消えていた。
息が詰まりそうになる。
心臓の音も無意味に乱れていた。
目を逸らしたい、ミカサを見たくない、そう思っているのに彼女はそれを許さない。
「ミ、ミカサ・・・・」
「何?」
冷たい口調、雪のように心が冷えていく。
「ごめん・・なさい・・・私が悪かった」
本当は何が悪いかなんて、解らない。でも、そんな気がした。
彼女は私をただ、まっすぐ見ている。
私は飲み込み忘れた唾液を喉の奥へと流し込む、嗚呼、喉が鳴る。
不意にミカサが表情を緩め、優しく笑う。
私はそれを見て心の底から、安堵した。
許された気がした。
だけども、彼女は乱暴に私の唇を奪った。
触れられたと思った時にはもう遅く、熱い舌が何度も口内に侵入していく。
熱い、体の奥も頬も何もかも、熱を帯びていくのが解った。
「んっ・・ミカサ・・・やっ・・・待って・・・」
口の端から誰のものか解らない液体が下へと伸びていく。
もはや、混ざり合っているのかもしれない。
「アニ・・・・目、潤んでる」
名前を呼ばれるだけで脳が痺れていくような感覚がした。
ビリビリと奥が熱くて、貴女に触れられる度に震えてしまう。
本当は嫌なのに体が上手く機能してくれないなんて・・・都合のいい言い訳?
体に力が入っているはずなのに私は貴女を拒絶出来ない。
「アニ・・・愛してる」
貴女の声が私の中に入っていく。
余裕のない貴女の音に体がまた震えた。
「んっ・・・」
何度目か解らないキスをした後、ミカサが私の服の中に手を入れた。
「もう、我慢できない・・・」
「やっ・・・ミカサ・・・」
両手で抵抗するもその手は私の胸に届いている。
また、体が震え上がる。
「だっ・・・駄目・・・」
「アニ・・・力を抜いて?私に全てを任して欲しい・・・・」
見上げた顔はいつもより優しげでどきりとした。
「ミカサ・・・・」
「おい・・・・お前ら・・・いちゃつくのなら、人がいないところでせめて・・・してくれよ」
その声に私は血の気が引いた。
夢から覚めた時以上の驚きだった。
声のした方を見ると、ユミルが不愉快そうに立ち、その後ろには顔を真っ赤にしたクリスタが目を泳がしている。
「あっ・・・・い、いつから」
しどろもどろになる私にユミルが舌打ちをした。
「ああっ?知るか。すぐ終わるかと思ってたら、逆にヒートしやがって・・・こっちは通りてぇだけなのに。なっ、クリスタ?」
「えっ・・・う、うん」
目が合った瞬間、1秒も経たないまま目を逸らされた。
うっ・・・純粋に傷つくよ、クリスタ。
ミカサは無表情に近い表情で私たちのやり取りを見ていた。
ユミルがそんなミカサを見て、また舌打ちをした。
「てか、アニ・・・そのだらしねぇ面どうにかしな?うっとおしくてかなわねぇわ・・・ほら、クリスタ、行くぞ」
「あっ、ユミル、待って」
小鹿のようにクリスタはユミルを追いかけていく。
私は何も言えずにその背中を見送ることしか出来なかった。
そして、気が付けばミカサが私の服の中にまた、手を入れてきたもんだから、みぞおちを思いっきり殴ってやった。
ほんとっ・・・盛った猿かっての、ばか。
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Fin
微エロなのにそのまま突入しないのは現代パロで書きたいためです、すんません(笑)
てか、私だとそのままギャグにならないー(汗)
あー・・・もっと、妄想力が欲しいぜよ!!!
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