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eremo phila nivea

(砂漠に咲く花)If you can dream it, you can do it.

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「埋まらないピースはなんちゃか」の続きからの「貴女に苛立つ私は誰?」のラストになります!!
 
読んでいない方はミカアニSSの埋まらないピースはなんちゃかを読み、パート1から順々にお願いします!!

それと、皆さん、読んでくださってありがとうございます!!


拍手[3回]

 

 

「あー・・・もう飲めねぇ・・・」顔を赤くしたライナーがベルトルトの肩を借りている。

外は雨が降っている。

「もう、飲みすぎだよ、ライナー。明日、お客さんとの打ち合わせだけど大丈夫なの?」

傘を片手で持ちながらベルトルトは言う。

「多分・・・わりぃけど今日、お前んちに泊まるわ。あと・・・肩、つめてぇ」

 
傘からはみ出た肩をライナーは乱暴に手ではらった。水滴が四方に飛び散った。

無意識にライナーを睨む私をベルトルトが苦笑いをする。

「あーあ・・・ライナー、大丈夫?」

いつも以上に陽気になった所長がライナーを覗き込む。

「うわっ!?ライナー・・・酒くさいー・・・」所長は隣のベルトルトに抱きつく。

「しょ、所長!?」

「へぇー、ベルトルトって細いんだねぇー。あ、服めくってもいい?筋肉見たいっ!!むしろ・・・所長命令で見せろ!!」

雨など関係なく、所長は騒いでいる。私とミカサは黙ってそれを見ている。

正直、飲みすぎた私は電車がなくなる前に帰りたかった。

脳内ではもう、自宅でくつろいでいるくらいだ。

そろそろ、眠い。さっきよりはマシだけど。

「ちょ、ちょっと・・・・!?」

ベルトルトが顔を赤くし、ライナーが「それくらい、大丈夫だろ」と笑っている。

とんだ茶番だった。早く、帰らせて。

願いが通じたのか、
服をめくろうとする所長をユミルが後ろから抑えた。

「所長、落ち着いてくださいよ。濡れますよ」

ジタバタする所長にユミルが仕方ないなという顔をし、「今、我慢したら今日、うちに泊まってもいいですよ」と微笑んだ。


私はそれを営業スマイルだと酔った頭で解釈する。

ユミルの髪からはぽたぽたと雨が落ちる。なんだか妙に色っぽかった。

「ほ・・・ほんと?」 

所長の動きが止まる。

「えぇ、いいですよ。煙草臭いうちで良ければ。あと、居候もいますが」

「なら、行く!ベルトルトの筋肉はもう、いいや!」

嬉しそうに所長はユミルの腕に絡み付く。

なんだか、カップルみたいだ。


「ということで、かいさーん!!皆、また明日ね!!あ!ミカサも珍しい事したんだから明日、熱出さないようにね!」

所長が手をワイパーのように振って、ユミルとともに消えていく。

ご機嫌のようだった。


「ぼ、僕らも帰ろうか?」

所長を見送った後、ベルトルトが提案する。


「そうだな、タクシーを頼む。で、お前らはどうするんだ?」


 
「電車で帰るよ」

私は無言で傘に入れてくれているミカサを見ながら答えた。


「あんたは?」


「私は・・・・アニと帰る」


「・・・・反対方向」


酔っ払いにもそのくらいは解る。


私の冷静なツッコミにミカサは黙った。

私はめんどくさくなってバックから黄色い折り畳み傘を取り出す。


終電が近かった。雨も強くなってきたし早く帰らないといけない。

頭にはそれしかなかった。


私は足早に駅へと歩き出す。


「アニ、明日な!!早歩きで転ぶなよ」


ライナーが大声で叫ぶ。

私は振り返らずに一応、右手だけをほんのわずかに上げ、大股で歩く。

繁華街はそれなりに人がいた。


「待って!」私の腕をミカサが強く掴んだ。


「・・・・・何、急いでるんだけど」


目が険しくなる。


「やなの・・・・?」 彼女の黒目が深くなる。


「は・・・・?」


「うちに今から来て」


「何言って・・だから・・・」


嗚呼、何でこんなにも苛々するんだろう。私は舌打ちしそうになる。

掴まれた腕が傘から飛び出し、徐々に濡れていく。

このせいだろうか?


「ミカサ、お前、こんなとこで何してんだ?」


知らない男の声がした。


「エレン・・・・・・どうしてここに?」


表情が崩れないミカサが明らかに驚いていた。


その顔に私はどきりとした。見たことのないミカサだった。


エレンと呼ばれた男が私を一瞬、見る。


「どうしてって・・・会社の飲み会だよ。お前も?」


「うん・・・・」


二人のやり取りを見ながら、私は胃の奥に何かが溜まっていくのを感じた。


気持ち悪い。むかむかする。


ビール、5杯とハイボール、2杯はまずかったかもしれない。


それか、お通しで出たもずくを全員分食べたせいかもしれない。


嗚呼、吐く前に家に帰ってシャワーを浴びたい。


まとわりついた匂いも雨も全て流したかった。


こんなところでどうにかなるわけにはいかなかった。


だから、私は
「ごめん、あんたのうちには泊まれない」とミカサを睨むように言う。

これが一番の最善策のような気がした。

そして、私は背を向け、歩き出す。

ミカサが帰っていく私に何かを言う、でも、雨で聞こえない。

むしろ、聞き取れるくらいの声だったとしても私は聞かなかったかもしれない。


逃げる様に去っていく私を、貴女がどんなカオをして見ているのか自分勝手な私には解らなかった。


雨は何も見えなくなるくらいに激しくなっていた。

空からの滴が頬を伝い、全てを濡らす。

明日も雨だろうか? 解らない、ふとそんな事を思った。

                                                    Fin

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                       coming soon・・・・・・・?(ではない)

今回は大変でした。

ワードに書いてたのをこっちに移したら容量足りないとか言われ、昨日upする予定だったのが今に(汗)

なおかつ、文体が違うし・・・いやですなー。

でも、他のキャラを動かせて楽しかった!!!←

今回はそれくらいですかな←

ちなみにまだ、甘々にはならんかったwwww

 
 
 
 
 


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1988/12/30
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自己紹介:
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