eremo phila nivea
(砂漠に咲く花)If you can dream it, you can do it.
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01. No rain No rainbow
こんなに好きなのに 逢えなくて・・・・
アナタにメール出来ないテスト期間でさえ、憎いよ・・・・
ため息を吐きながら、あたしは光ることのない携帯をじっと見つめていた。
毎年、4、5回しか逢えなくて・・・ほんとはメールも電話もうっとおしいくらいしたいのに・・・・
どうしてかな、あなたはそれをめんどくさいと言って笑う。
こんなに好きなのにだなんて、それはあたしの我儘でしかなくて・・・少しでもあなたのぬくもりを感じたくて、あたしはあなたにもらった小さなぬいぐるみをそっと抱き締める。
どうして、いつも一緒にいたことが当たり前だなんて思えたんだろう。
どうして、そっけないあなたじゃなきゃ、駄目なんだろう。
どうして・・・・
流れ落ちた涙が三度目のどうしてを静かにかき消す。
泣いたって意味がないのに・・・・・
死んじゃうくらい、あなたに逢いたいよ・・・・
止めどなくあふれ出る涙が、あたしのココロをいっぱいにする。
ねぇ、あなたに触れられないのなら、この手など無い方がいいのに――
きっと・・・・あなたは解らないと言って困るんでしょう?
あたしの好きを痛いほど知ってるくせに・・・・
ぼんやりした視界の中、携帯がチカチカ、光っているのに気がつく。
煩いのが嫌いなあたしはいつも、サイレントで、電話に出ないってよく、友達に叱られる。
電話かメールかなんて瞬時に解らなかったけど・・・きっと、さっきまでメールしてた友人だろうと勝手に決めつけ、あたしは無視を決め込む。
なのに、そのヒカリはあたしの目を奪い続ける。
あたしはそれを乱暴に掴み、映し出された画面を煩わしそうに眺める、そして、膝には小さなぬいぐるみがちょこんと乗っていた。
「っ、馬鹿じゃないの・・・・」
あたしはまだ、光り続けているそれを開き、痛いくらい、耳に押し付ける。
『もしもし?』
「・・・・何?」
積み重なった思いが、あたしを歪ませる。
『ん、テスト終わったから、電話してみた』
「・・・・馬鹿でしょ、ほんと・・・」
『うん、知ってる』
携帯から聞こえる懐かしい声にあたしは必死に泣かないように努めた。
『んー・・・この前、テスト期間中だったからさ。ごめん、メール、すぐ、切っちゃって』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・夏希?』
いつもうるさいあたしが黙ったもんだから、困ったようにアナタはあたしの名を静かに呼ぶ。
ほんとは誰が返事なんかするもんかなんて思ってた。
でも、あたしは我慢しきれず、電話越しにもかかわらず大きな声を出す。
「なんだよ・・いつも、あたしばっか・・・・」
紡ぎだした言葉にあたし自身、泣いてしまいそうだった。
「いつも・・・あたしのことなんか何とも思ってませんって感じなのに・・・そうやって、あたしが淋しい時に電話とか・・・声、聞いたら・・・逢いたくなっちゃうじゃん・・・逢えないのに・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
携帯から聞こえる息遣いがただ、怖かった。
「・・・・・ごめん、もう、切るね」
困らせるのが嫌だった。
アナタに嫌われるのが恐かった。
だから、あたしはアナタの言葉を待たず、電話を切ろうとした。
なのに、どうしてそんな事、言うの?
『あのさ、家に着いたら、また、電話するから』なんて。
「は?いいよ、別に・・・」
『するから、ちゃんと』
あたしが答える間もなく、一方的に切られてしまった。
驚きながらも、あたしは静かに流れ落ちる涙を抑えることが出来なかった。
Fin
あとがき
雨が降らなければ、虹は出ない。
もし、雨が激しいほど奇麗な虹が出るのなら、泣くのだって、たまにはいいのかもしれない。
てか、今はこんなの絶対、書けないww
こんなに好きなのに 逢えなくて・・・・
アナタにメール出来ないテスト期間でさえ、憎いよ・・・・
ため息を吐きながら、あたしは光ることのない携帯をじっと見つめていた。
毎年、4、5回しか逢えなくて・・・ほんとはメールも電話もうっとおしいくらいしたいのに・・・・
どうしてかな、あなたはそれをめんどくさいと言って笑う。
こんなに好きなのにだなんて、それはあたしの我儘でしかなくて・・・少しでもあなたのぬくもりを感じたくて、あたしはあなたにもらった小さなぬいぐるみをそっと抱き締める。
どうして、いつも一緒にいたことが当たり前だなんて思えたんだろう。
どうして、そっけないあなたじゃなきゃ、駄目なんだろう。
どうして・・・・
流れ落ちた涙が三度目のどうしてを静かにかき消す。
泣いたって意味がないのに・・・・・
死んじゃうくらい、あなたに逢いたいよ・・・・
止めどなくあふれ出る涙が、あたしのココロをいっぱいにする。
ねぇ、あなたに触れられないのなら、この手など無い方がいいのに――
きっと・・・・あなたは解らないと言って困るんでしょう?
あたしの好きを痛いほど知ってるくせに・・・・
ぼんやりした視界の中、携帯がチカチカ、光っているのに気がつく。
煩いのが嫌いなあたしはいつも、サイレントで、電話に出ないってよく、友達に叱られる。
電話かメールかなんて瞬時に解らなかったけど・・・きっと、さっきまでメールしてた友人だろうと勝手に決めつけ、あたしは無視を決め込む。
なのに、そのヒカリはあたしの目を奪い続ける。
あたしはそれを乱暴に掴み、映し出された画面を煩わしそうに眺める、そして、膝には小さなぬいぐるみがちょこんと乗っていた。
「っ、馬鹿じゃないの・・・・」
あたしはまだ、光り続けているそれを開き、痛いくらい、耳に押し付ける。
『もしもし?』
「・・・・何?」
積み重なった思いが、あたしを歪ませる。
『ん、テスト終わったから、電話してみた』
「・・・・馬鹿でしょ、ほんと・・・」
『うん、知ってる』
携帯から聞こえる懐かしい声にあたしは必死に泣かないように努めた。
『んー・・・この前、テスト期間中だったからさ。ごめん、メール、すぐ、切っちゃって』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・夏希?』
いつもうるさいあたしが黙ったもんだから、困ったようにアナタはあたしの名を静かに呼ぶ。
ほんとは誰が返事なんかするもんかなんて思ってた。
でも、あたしは我慢しきれず、電話越しにもかかわらず大きな声を出す。
「なんだよ・・いつも、あたしばっか・・・・」
紡ぎだした言葉にあたし自身、泣いてしまいそうだった。
「いつも・・・あたしのことなんか何とも思ってませんって感じなのに・・・そうやって、あたしが淋しい時に電話とか・・・声、聞いたら・・・逢いたくなっちゃうじゃん・・・逢えないのに・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
携帯から聞こえる息遣いがただ、怖かった。
「・・・・・ごめん、もう、切るね」
困らせるのが嫌だった。
アナタに嫌われるのが恐かった。
だから、あたしはアナタの言葉を待たず、電話を切ろうとした。
なのに、どうしてそんな事、言うの?
『あのさ、家に着いたら、また、電話するから』なんて。
「は?いいよ、別に・・・」
『するから、ちゃんと』
あたしが答える間もなく、一方的に切られてしまった。
驚きながらも、あたしは静かに流れ落ちる涙を抑えることが出来なかった。
Fin
あとがき
雨が降らなければ、虹は出ない。
もし、雨が激しいほど奇麗な虹が出るのなら、泣くのだって、たまにはいいのかもしれない。
てか、今はこんなの絶対、書けないww
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