eremo phila nivea
(砂漠に咲く花)If you can dream it, you can do it.
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新境地として新たなCPでSS書いてみましたよん^^
ちなみに読みながらわくわくしてもらうよう、どのCPかはここでは言いません←
読みながら推理(?)してくださいな!
続きからお願いします^^
ちなみに読みながらわくわくしてもらうよう、どのCPかはここでは言いません←
読みながら推理(?)してくださいな!
続きからお願いします^^
私が吐いた小さな嘘。 全てが決められたものなら、少しくらい暴れたって何も変わらない。
ねぇ? 貴女の目には私がどう映っているの?
「アニー、もう朝ですよー?」
肩を揺さぶられ、私は起きる。嗚呼、またか。最近、どうも目覚めが悪い。
いつもこんな風に誰かに起こされる事が習慣化してしまっている。私はふぅとため息を吐く。
今日はサシャ・・・昨日はミカサだったな。
「アニー?」首を傾げ、子犬のようにサシャが私を見ている。
「今日も私が・・・最後?」カラカラになった喉の奥からは情けない声しか出なかった。頭が重い。
私の言葉にサシャが「アニ、声がらがらですよ」と笑う。
辺りを見渡せば、ベッドの中は空っぽだった。笑ってしまう。
「よっ、朝食はいいのか?」 食堂からちょうど帰ってきたのかユミルとクリスタが見えた。
長身のユミルの隣にいるクリスタはより小さく思えた。クリスタは私の視線に気が付いたのか優しく微笑んだ。
解らないけど、心臓がどきりとした。
「んー?私のクリスタになんか用か?」意地悪く笑うユミルにクリスタはユミルの名を呼ぶ。
「おっ?もう、可愛いなー・・・クリスタは」
にやにやしながらクリスタを抱きしめる。 その姿を私は黙って見つめていた。サシャはつまらなそうに部屋を出ていく。
頭がずきずきし私はまた、ベッドへと沈む。
このまま今日は寝ていたい。 もごもご唸るクリスタと楽しげなユミルの声が私を苛立させた。
「アニ・・・・大丈夫?」目を開けると心配そうなクリスタが見えた。
「・・・・寝てれば治るよ」そっけなく言う私にクリスタが委縮する。ああ、駄目だ。
「あっ、あのね・・・・朝ごはんのパン、内緒でアニの分も持ってきたんだ・・・」少し早口で言うクリスタを私は凝視してしまった。
妙なきまずさが生まれる。
「でな?私はそんなんお節介だからやめろって言ったんだが、女神様はきかないんだ。最近、アニ食べてないから心配なんだとさ。優しいこった」
クリスタの横からユミルが顔を覗かせた。クリスタが瞬時に頬を赤らめる。
私はつられて顔を赤くし、「どうも」と不愛想に呟いた。その瞬間、ユミルがへっと笑い、クリスタが嬉しそうな顔をする。
「じゃあ・・・ここに置いておくね」
「ああ・・・」 私が返事をすると二人は部屋から出て行った。そして、扉が優しく閉まるのだった。
痛みはシフトし鼓動が鳴りやまない。身体が無意味に熱い。
その夜、私は食堂へと続く長い廊下を一人で歩いていると、反対方向から金髪の少女が歩いてくる、クリスタだった。
「アニ!ぐ、具合どう?」私の方に駆けてくるその顔は嬉しそうに見えた。
そういえば、セットのユミルの姿が見えない。
「嗚呼、大分良くなったよ。クリスタ・・・朝は助かったよ」私はお礼をしながらいない誰かを探す。
「良かったー。あっ・・・ユミル?」恥ずかしそうに言うクリスタは「出会う人、みんなに聞かれちゃった」と続ける。
その様子に胸が苦しくて、解らないけど苛々する。
「そういえば・・・さっき、外にいたような」視線を泳がせ、私は自分でも驚くくらい簡単な嘘を吐いた。
クリスタは案の定、目を丸くする。 頬が熱い。
でも、クリスタはすぐに私を真っ直ぐ見つめ、「アニ、案内して欲しいな」と笑うのだった。
私は驚いて目を見開く。なんでってこんな嘘、信じないと思ったから。
私達は外へ出る。 外は暗く少し涼しかった。虫が静かに鳴いている。
クリスタは案内してと言ったのにもかかわらず、私の手を引いてぐんぐんと奥へと歩いてく。
触れられた手が熱を帯び、全てを焦がしていく。
「クリスタ・・・・どこへ行こうとして・・・」私は立ち止まる。 私が止まったお蔭でクリスタも止まる。
「どこって・・・・ユミルでしょ?アニ、変なの」クリスタが笑う。 私はかっと熱くなるのを感じた。
どこ探したっていないのに。 喉の奥が焼け落ちてしまいそうだった。
黙ったままの私をクリスタが覗き込む。 嘘だって言ってしまおうか。
「アニ?」 不安げな彼女の顔を見て私は口を開く。 もう仕方がなかった。
「クリス・・・・」顔を上げた私の唇はクリスタのそれで塞がれる。
触れた唇は柔らかく温かかった。
それがどういう行為なのか頭が理解した瞬間、私は顔を手で覆いしゃがみこんでしまった。
そのまま死んでしまうんじゃないかと思うほど、顔が熱かった。
そして、手の隙間からクリスタを見ると暗闇でも解るくらい顔を赤くしているのだった。
今日はまだ、終わりそうになかった。
Fin
ふふ、思った以上にいい出来栄えかな^^←
たまにはありえない組み合わせも楽しいな★
ねぇ? 貴女の目には私がどう映っているの?
「アニー、もう朝ですよー?」
肩を揺さぶられ、私は起きる。嗚呼、またか。最近、どうも目覚めが悪い。
いつもこんな風に誰かに起こされる事が習慣化してしまっている。私はふぅとため息を吐く。
今日はサシャ・・・昨日はミカサだったな。
「アニー?」首を傾げ、子犬のようにサシャが私を見ている。
「今日も私が・・・最後?」カラカラになった喉の奥からは情けない声しか出なかった。頭が重い。
私の言葉にサシャが「アニ、声がらがらですよ」と笑う。
辺りを見渡せば、ベッドの中は空っぽだった。笑ってしまう。
「よっ、朝食はいいのか?」 食堂からちょうど帰ってきたのかユミルとクリスタが見えた。
長身のユミルの隣にいるクリスタはより小さく思えた。クリスタは私の視線に気が付いたのか優しく微笑んだ。
解らないけど、心臓がどきりとした。
「んー?私のクリスタになんか用か?」意地悪く笑うユミルにクリスタはユミルの名を呼ぶ。
「おっ?もう、可愛いなー・・・クリスタは」
にやにやしながらクリスタを抱きしめる。 その姿を私は黙って見つめていた。サシャはつまらなそうに部屋を出ていく。
頭がずきずきし私はまた、ベッドへと沈む。
このまま今日は寝ていたい。 もごもご唸るクリスタと楽しげなユミルの声が私を苛立させた。
「アニ・・・・大丈夫?」目を開けると心配そうなクリスタが見えた。
「・・・・寝てれば治るよ」そっけなく言う私にクリスタが委縮する。ああ、駄目だ。
「あっ、あのね・・・・朝ごはんのパン、内緒でアニの分も持ってきたんだ・・・」少し早口で言うクリスタを私は凝視してしまった。
妙なきまずさが生まれる。
「でな?私はそんなんお節介だからやめろって言ったんだが、女神様はきかないんだ。最近、アニ食べてないから心配なんだとさ。優しいこった」
クリスタの横からユミルが顔を覗かせた。クリスタが瞬時に頬を赤らめる。
私はつられて顔を赤くし、「どうも」と不愛想に呟いた。その瞬間、ユミルがへっと笑い、クリスタが嬉しそうな顔をする。
「じゃあ・・・ここに置いておくね」
「ああ・・・」 私が返事をすると二人は部屋から出て行った。そして、扉が優しく閉まるのだった。
痛みはシフトし鼓動が鳴りやまない。身体が無意味に熱い。
その夜、私は食堂へと続く長い廊下を一人で歩いていると、反対方向から金髪の少女が歩いてくる、クリスタだった。
「アニ!ぐ、具合どう?」私の方に駆けてくるその顔は嬉しそうに見えた。
そういえば、セットのユミルの姿が見えない。
「嗚呼、大分良くなったよ。クリスタ・・・朝は助かったよ」私はお礼をしながらいない誰かを探す。
「良かったー。あっ・・・ユミル?」恥ずかしそうに言うクリスタは「出会う人、みんなに聞かれちゃった」と続ける。
その様子に胸が苦しくて、解らないけど苛々する。
「そういえば・・・さっき、外にいたような」視線を泳がせ、私は自分でも驚くくらい簡単な嘘を吐いた。
クリスタは案の定、目を丸くする。 頬が熱い。
でも、クリスタはすぐに私を真っ直ぐ見つめ、「アニ、案内して欲しいな」と笑うのだった。
私は驚いて目を見開く。なんでってこんな嘘、信じないと思ったから。
私達は外へ出る。 外は暗く少し涼しかった。虫が静かに鳴いている。
クリスタは案内してと言ったのにもかかわらず、私の手を引いてぐんぐんと奥へと歩いてく。
触れられた手が熱を帯び、全てを焦がしていく。
「クリスタ・・・・どこへ行こうとして・・・」私は立ち止まる。 私が止まったお蔭でクリスタも止まる。
「どこって・・・・ユミルでしょ?アニ、変なの」クリスタが笑う。 私はかっと熱くなるのを感じた。
どこ探したっていないのに。 喉の奥が焼け落ちてしまいそうだった。
黙ったままの私をクリスタが覗き込む。 嘘だって言ってしまおうか。
「アニ?」 不安げな彼女の顔を見て私は口を開く。 もう仕方がなかった。
「クリス・・・・」顔を上げた私の唇はクリスタのそれで塞がれる。
触れた唇は柔らかく温かかった。
それがどういう行為なのか頭が理解した瞬間、私は顔を手で覆いしゃがみこんでしまった。
そのまま死んでしまうんじゃないかと思うほど、顔が熱かった。
そして、手の隙間からクリスタを見ると暗闇でも解るくらい顔を赤くしているのだった。
今日はまだ、終わりそうになかった。
Fin
ふふ、思った以上にいい出来栄えかな^^←
たまにはありえない組み合わせも楽しいな★
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