2013/08/18 (Sun) 鬼畜が書いたユミアニSS

さとーより文才がある鬼畜にリクして書いてもらいました＾＾

ちなみに私はこんな風には書けません！　てか、ユミアニもいいですね←

真っ直ぐな黒い髪、そばかすの散らばる頬、鋭い眼差し。
いつも遠くから眺めるだけだったその顔が、今は私の目の前にあった。しかも、ユミルの長い腕が私の体に巻き付いている。
なぜこんな間違いが起きたのか、私自身よく解っていない。
現状を整理しよう。きっかけは、確か…今朝の私の一言だった。
今朝も、いつものようにユミルはクリスタに抱きつき、甘い言葉を囁いてはクリスタを困らせていた時のこと。
あんた、本当に女が好きなのかい？―そんなようなことを私は言ったはずだ。皮肉を込めて。
その時はダハハハ…今更何言ってんだ？なんて、まあ普段通りに流された。
それが…まさか。
実は私の嫉妬を買うために、毎日毎日、クリスタとグルになってやっていたなんて。
私はまんまとそれにハマった。なぜなら今朝の一言には、間違いなく皮肉以上に嫉妬が込められていたから。
してやられたってわけか…心の中で舌打ちをしてみせても、今目の前にいる女の目には、顔を赤くしながら視線を逸らしている私しか映らない。
私の中のかよわい女の気持ち…こいつには見透かされていた。

もう、素直になるしかない…恐る恐る、腕を彼女の体に回して顔をうずめた。でも…好きだなんて、やっぱりまだ言ってやらない。氷を溶かすには、時間がかかるんだからね。